三谷さんにはCMなどを通して興味がありました。シャイのようだけど、自己主張ははっきり明快に。まじめな顔をしてやることはお茶目!奥様の素晴らしさをちゃんと認めて褒めちぎるあたり、とても好感が持てました。この本を読んでますます気になる人になってしまいました。続編を心待ちにしています。
売れっ子脚本家が見つめるありふれた生活は、ささやかな驚き・喜びが沢山!<BR>愛すべき家族や、個性豊かな仕事仲間との毎日を綴ったこのエッセイ。思わず笑えてしまったり、じーんときたり。作者の人柄の温かさが感じられる。
今年の正月にNHKBSで「今話題の男を裸にする」というようなタイトルの番組で三谷幸喜がとりあげられていた。脚本家ってもっと尊大で、自信満々で、「業界人」って感じの人なんだろうと思ったら、すごく自信なさげで、控えめで、ちょっとオドオドした感じの三谷氏にびっくり。<P>その彼が朝日新聞夕刊に連載しているエッセーをまとめたのがこの本。夫婦で外国に行くと英語のできる配偶者の前で、全く英語が話せなくなるという話はまさに私と同じと思い、すごく親近感を持った。<P>こんなに自分に自信のない人でも、あれだけの人を笑わせ、感動させる芝居を書いているという事実に、何だか大きな希望をもらったような気がする。これからもこの連載を長く続けて欲しい。