|
| ルポ 現代の被差別部落
(
若宮 啓文
)
教科書レベルでしか知りえなかった現実を、この本は教えてくれました。根深く、そしてサバイバーのストレスや気持ちや生活を考えると、いたたまれなくなる。私は何ができるのか、今、知ることが大切だと思っています。入門書には一番だと思いました。 住井すゑさんの「橋のない川」を読んでから被差別部落には興味を持っていました。(不謹慎な言い方だったらスミマセン。)しかし「橋のない川」の舞台は明治から大正時代で、私自身も差別が生活の中で感じられない地域に住んでいるので同和問題は過去の話だと思っていました。 「ルポ 現代の被差別部落」をよんで現代にも残っている問題だと実感しました。筆者の方も日雇いの仕事に参加したりして部落の人の生活の様子も知ることが出来ます。30年ほど前の話なので内容の古さは否めませんが、部落問題入門書としては良いと思います。これからも勉強したいです。
|