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大学ランキング―日本で初の総合評価! (2006年版) ( 朝日新聞社 )

大学とは名ばかり、驚くべき事実だが、専門学校や高校よりも専門性が低い大学がある。実は、大学教授は免許制でも国家資格でもない。大学教員は「誰でもなれる」というところに落とし穴が。多くの伸びる大学はまともだが、少なからず、授業や研究、教員の資格なんてどうでもいい名ばかりの大学があり、特に、近い将来潰れる大学では、肝心の専門性(どんなオリジナルで素晴らしい内容が教えられるか)より、金儲け、経営や学生のかき集めが優先される。だからますます危ない大学なのだが。つまり、高校生諸君、このランキングで、大学の内容、それを支える教員の質を見抜いて、大学を選ばなければならない。高校や専門学校では出会えないような、高い学識と専門性を持った先生に出会えないような大学には行くべきではない。だったら、大学よりも、他の教育機関で十分である。わざわざ大学に行くからには、大学の質を重視して、本物を選ぶ時代である。

 とにかく、大規模な調査ご苦労様。お金がかかっているの一言です。<BR>ランキングは、とかく作者の主観、ひいきや偏見が混ざりやすい分野ですので、客観的にするには、やはり本書のような大規模アンケートが不可欠です。最近、大学選びの常識になりつつあるように偏差値だけではなく、教員の質、博士号取得率やCOE、GPなど、本物の研究教育を行う大学を見極めるための情報誌として本書を使うのがいいのではないでしょうか?高校らしさ、面倒見のよさ、美しい校舎等々で勝負する大学もあらわれていると思いますが、今一度、大学らしさとは何かという原点に立ち戻った大学を探すためにも、本書は有用だと思います。<BR> すべての大学が生き残るわけではなく、質の高い大学が、補助金も重点的に交付され獲得し、生き残るのですから、受験生もそうした情報を集めて、自己責任で、積極的に本物の大学を選ぶ時代に入ったと思います。<BR> また、将来有望な学問分野を見極めるためにも本書を活用できると思います。

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