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| イン・ヒズ・オウン・サイト ネット巌窟王の電脳日記ワールド
(
小田嶋 隆
)
コラムニストの小田嶋さんが、インターネットの個人日記に書いた文章の単行本化です。文中何度も出てくるように、原稿料目当てに書いたものではないが、にもかかわらず、というか、だからこそめっぽうおもしろい。<P> 「金目当てでない仕事は何でこんなに精が出るのだろう」と、ご本人も書いているが(違う言い回しだったかもしれないが、大意そういうこと)、義務にしばられないでやりたいようにやれるというのが、性に合ったのだろう。<P> 世の中に対して斜に構えつつ、でも意志が弱く引きこもりの自分を十二分に意識し、しかしなおかつ守るべき矜持の一線は決して譲らないという、本来文学者に求められる資質が、ここには濃厚に息づいている。<P> 政治家になったり、知事になったり(同じか)、ワイドショーなんぞに出てお追従笑いをしながら愚にもつかないコメントをしたりしている最近のブンガクシャ先生たちを見るにつけ、小田嶋氏のスタンスの貴重さを思う。<P> フィリップ・トルシエ元日本代表監督や元巨人のガルベス投手との脳内妄想会話など、腹がよじれる一方で、「伸び盛りの相撲取りは、いつの時代も、自分が何者なのかを判じかねているようなきょとんとした表情で勝ち進んでいく。おそらく、自分が何者であるかを知ったとき、力士は成長をやめるのだろう。」というような視点にハッとさせられる。<P> 唯一の心配は、タダのつもりで書いていた日記が単行本になってしまったことで、今も続くご本人の日記(ブログ)が、つまらなくなるのではないかということだが、大丈夫かな?
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