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| ごんぎつね
(
新美 南吉
黒井 健
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誰しもが知っているでしょう、ごんぎつねです。<BR>まず目を引くのは美麗な挿絵。<BR>美しい色彩に彩られる儚くもやるせないごんぎつねの物語。<P>小さな悪戯をし、次第にキツネはその埋め合わせをします。<BR>それが逆効果になろうとは、キツネは思ってもいないでしょう。やるせない終わり方、だけど心に余韻が残ります。<BR>大人にこそ読んでほしい作品です。 主人公は、子ぎつねです。<BR>ひとりぼっちの子ぎつね『ごん』。<BR>絵柄がふんわりとしていて、引き込まれやすいです。<BR>大人が見ても感動できます。<BR>また、内容を知っている方も、もう一度読んでもらいたい名作だと思います。 お話は有名な新見南吉の名作ですが、この本のすばらしさは何といってもその挿絵でしょう。黒井健さんの挿絵はどの本もとても素敵ですが、この淡い色彩でえがかれた狐の美しさは大人でも十分に楽しめると思います。そういった意味でも大変な名作だと思います。
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