ごんぎつねや私のイーハトヴなどととともに黒井健さんの味わいのある絵が好きです。やはりこの絵でなくては・・・・・<P> 昭和初期の風景と思われるノスタルジックな雪景色と町並みが登場します。この風景は日本国内を想定しているようにも見えますが、見方次第で遠い異国の地のような雰囲気も漂わせています。帽子屋さんはキツネが買いに来たことを理解しましたが、本物のお金を払ってくれたのできちんとお客さんとして扱ってくれました。戸の隙間から差し出された子狐の手が愛らしいです。読んでいくうちに人の心の優しさに触れることができ、ほっとします。無事に帰ってこれたことを子供達と一緒に喜ぶとき、読んだあなたはきっと暖かい気持ちになれるでしょう。
もうじき産まれる子供のために買いましたが、大人の鑑賞にたえる絵本です。<BR>裏表紙をみると、「大人の絵本(小学校中級以上のお子さまにも)」とあった<BR>ので納得しました。幼児に読みきかせるにはちょっと難しい表現があります<BR>が、なんといっても絵が美しく1枚1枚の絵を額に入れて飾っておきたいくら<P>いです。お母さんが読んで心をなごませ、子供が絵をみて喜ぶ絵本だと思い<BR>ます。
絵の綺麗なこぎつねの冒険ストーリーと言う風に記憶していましたが、<BR>20年経った今手にとると、また新たな発見。<BR>絵も、もちろん申し分ないのですが、<BR>私が読み進めるうちに気が付いたのは、<BR>ひとつひとつの言葉の運びや、文章そのものの美しさです。<BR>たとえ挿絵を見ていなくても、情景が目に浮かぶよう。<BR>そして読む側の口調も自然と丁寧に、柔らかになります。<BR>大切なママ友達がプレゼントしてくれたのですが、<BR>私も誰かに贈りたいと心から思います。