もともと酒井駒子さんの絵本が大好きで、<BR>たまたま本屋さんをぶらぶらしている時に見つけて、その場で見入ってしまいました。<BR>3つの小さな可愛いお話に、溜息が出るような可愛くて綺麗で、<BR>淡いのに狂いのない絵が、とても幸せな気持ちにさせてくれます。<BR>これから疲れている時や、嫌な事があった日は<BR>きっとこの絵本に慰められると思います。<P>もちろん他の酒井駒子さんの絵本も素晴らしいですよ☆
本屋で一目ぼれしたかってしまったこの絵本。<BR>表紙のこの気持ちよさそうに目を閉じている女の子。<BR>この女の子が「金曜日の砂糖ちゃん」です。<BR>鳥や蟷螂、カラスや犬。<BR>たくさんの動物の絵も魅力的です。<BR>それから苺などの植物も。<P>全体は3つの物語で構成されています。<BR>すやすやとねむる、まるで寝息がきこえてきそうな表題作の金曜日の砂糖ちゃん。<P>物悲しい表情のおとこのこが主人公の物語。<BR>薄いピンクに真っ暗な夜。もうもどらないであろうまるでシンデレラのようなおんなのこの物語。<P>ぷっくりしたやわらかいはなのした、くちびる。<P>どの物語もすー、すー、と植物や動物、お母さん、お父さん、黄色い帽子のおじさん、おんなのこ、おとこのこ、の<BR>呼吸が、寝息が、聞こえてくるようです。<P>もうこれをよんだのなら酒井駒子さんの虜です。
読み終えたあと、やさしく表紙を撫でたくなるような絵本です。<P>独立した3つの短編で構成されています。<BR>どのお話しも静かに展開しますが最後のお話しには少し肝が冷えました。そしてそれこそがこの本の良さであるように感じました。<P>酒井駒子流のピーター・パンといった感じです。