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| 東京アンダーワールド
(
ロバート ホワイティング
Robert Whiting
松井 みどり
)
Tokyo Underworld is a bit of a mixed bag -- part biography, part history -- and therein lies both its strength and weakness. <P>As a biography, the book charts the career of Nick Zappetti, an American who came to Japan in the wake of World War Two and became involved in a range of illegal activities, including gambling (successful) and diamond robbery (spectacularly unsuccessful). His story, drawn largely from interviews with the man himself before his death in 1992, offers interesting insights into the essential lawlessness of the occupation of Japan in the late 40's and early 50's.<P>As a history, Tokyo Underworld tries to draw parallels between Zappetti's story and the post-war relationship between Japan and America. In this, the book is much less successful, partly because it is so heavily dependant on source material from Zappetti himself. By the 70's, Zappetti had been run out of business by his partners and ex-wives, and was no longer a factor in the Tokyo underworld scene. The second half of the book thus labours under the strain of trying to include Zappetti anecdotes in its discussion of subjects like the Lockheed scandal.<P>As either a biography or a history, this would have made a fresh and interesting take on modern Japanese history. Burdened under the double weight of its aims it fails to satisfactorily achieve either.
視点が斬新だった。西洋人が見た東京の戦後動乱期という切り口は、センスのよさもあって、暴力、ヤクザ、金、夜、売春といった使い古されたキーワードを組み替え、ハリウッドのギャング映画のように色直してしまった。表紙のアートワークもそれを象徴している。企画は大成功だと思う。内容もスピード感があるし、裏社会がとろりと濃く書かれていて楽しめる。
とても面白かったです。つい友人に話たくなる逸話が満載です。それを知るだけでもとても価値のある本だと思います。<BR>東京という都会が好きな人にもおすすめです。読んだあとには六本木の楽しみ方も少し変わるかも。
東京アンダーワールド
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| 第二次大戦後の日本における組織犯罪台頭の歴史を描く中で、著者のロバート・ホワイティング(日本野球についての優れた本『You Gotta Have Wa』の著者でもある)は、日本の政界と社会全体においてヤクザが絶大な影響力を持つようになったことと、一度は被占領国であった日本が世界でも有数の経済大国に上り詰めたことは、アメリカの力に負うところが大きいと言う。 <p>ホワイティングが主役に選んだ、実在の人物ニック・ザペッティは、まだ占領地であった東京を訪れ、そこに居残ることを決意する。はした金狙いの詐欺家業で一花咲かせようとしていたが、だらだらと続いていた支払い不能の状態によって我に返り、ザペッティは思いつきでレストランをオープンする。困難を乗り越え、「ニコラスピザ」は東京に住む外国人、野球選手、芸能人、政治家、そしてもちろん地元の暴力団員が集まる50年代の人気スポットとなった。異国の地にレストランを開いた、容易には信用しかねる人物、ザペッティの経営者としての古き良き日の冒険が、この実話の骨子となっている。背後からいつ刺されてもおかしくないような野蛮な環境、ビジネス社会の不正取引など、ヤクザ社会と区別がつかないほどオーバーラップすることが多く、どこでひとつのエピソードが終わって、また次が始まったのかが判然としない。しかし、ホワイティングは巧みに、彼が言うところの「壮大なる富の移行(アメリカから日本へ資本を移すこと)」の過程を詳細に描き出している。なぜアメリカの外交政策(そして共産主義への恐怖)が、知らず知らずのうちに日本へ富を移行させることに甘んじてしまったかを解き明かす。ホワイティングの文体は、啓蒙的で、人を引きつける力を持っており、彼の結論は日米両サイドから聞こえてくる、保護主義者が使うような安易な表現を裏切ってくれる。 <p>一方、ザペッティは最終的に日本国籍を取り、妻の姓を名乗るようになる。健康状態の悪化と、ピザ帝国の経済的崩壊によって夢破れ、やがて極端な日本嫌いになる。「あんた、映画の『リオ・ブラボー』を見たことあるかい?」ホワイティングは、ある夜ザペッティが外国人客のひとりに話していた言葉を引用する。「いやらしい目つきのカウボーイがたんつぼに金を投げ込んで、町の酔っ払い役のディーン・マーチンがそれにへつらうシーンを覚えているか?それが、日本人が望む外人のイメージだ。日本人は俺たちにディーン・マーチンのようにぺこぺこしてもらいたいのさ」 |
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