非常に、”利用価値”の有る本です。”具体的実践方法”が、豊富に記載されています。でも、この本を読む人に心掛けて頂きたい事は、”決して無理をしない。”と言う事です。”自分の日常生活”に、この本に書かれてある事の、”一部”でも取り入れる事から始めればいいのです。この本を読んで、”コレなら、俺でも出来る!!”と言う所が有ったら、それを、自分の”日常生活”に、取り入れればいい訳です。”自分に出来ない事”を、”無理して”やる必要は無いのです。”自分に出来る事”からやってみる事、始めてみる事、それは、健康に限らず、”人生の真理”だと思いますねえ。
『癒す心、直る力 実践編』の文庫版。健康な生活を維持するための食習慣、運動の習慣、ストレスの対処法、呼吸法の改善を、メンタル/スピリチュアルな面も含めて、非常に具体的に説いている。その期間はとりあえずまず八週間。<P> 豊富なレシピが収録されているようなところに気を配りながら、コロンビアのシャーマンに会いに行こうとするくらいの著者だから、霊的な側面にも十分に留意されているところがこの本の魅力だ。しかし(いい意味で)何も特別なことが述べられているわけではないとも言える。日本で少しだけ健康に気をつけた生活を心がけている人ならば、かなりの点ですでに実行済みかもしれない。日々の生活の中でゆがめられてしまったさまざまな習慣を、この本にそってチェックしてみるのも!!いいだろう。<P> ついでにいえば、この本を読みながらぼくは、何人かの親しいニューヨーカーを思い浮かべてしまった。彼らは、自然や健康を、人工的な環境の中で求めるべきものとして浮かび上がらせ、それに向かって日々効率的にこなしているようにぼくには見える。人工的に構築された世界で成功していればいるほど、意識的に人工的に健康を追い求めなければならないのかもしれない。<BR> 自然と触れあうような健康的な生活を作り出すためのニューヨーカーの努力は、人工的な力を借りて長いあいだ快適な生活を追い求めてきた人間の努力とどのような関係にあるのだろう。その二つの危ういバランスのうえにしか、健康は維持されないのだろうか。