タイのベテランカメラマン・鴨志田氏の案内で、今度はタイに飛び込んだ。<BR>おかまにムエ・タイ、麻薬更正寺?タイ人は死体がお好き???常人離れした者は、見つけるものも普通じゃなかった。ゲッツ板谷氏に「みっともないけど強烈に心に残る旅」と言わせたタイが、ぐぐっと詰まった1冊。
作者が足で取材したことを書く「外国体験記」ですけれども、この本とにかく熱い!というのが最初の感想です。<BR>別に作者がデブだからということはないと思いますが、この本を読んだ後は「南国のバカンス地、タイ」というイメージはきれいに消え去りました。なんというか、当たり前ですよね赤道近い国ですもん。<BR>本の各所に記載されている交通事情の悪さ、ホテルでの安眠確保の大変さ、そして繰り返される汗の記述・・・でも美味しそうな食べ物がちらほらと見えたり(はずれ食べ物はそれ以上に描かれている)、興味をそそるものも数多くありそうです。<BR>実は私、病後の療養としてタイに旅行しようか?などと不届きな考えをもっていましたが、止めにしました(キッパリ)。やっぱり健康が完全でないと耐えられそうにないですもんね。日本でゆっくり静養します。
男2人、女1人による「危ない!汚い!怪しい!」三重苦の旅。<BR>旅のガイドブックには決して成り得ないような…。(笑)<BR>しかし読み物としては大変、興味深いものとなっています。<P>21日間の滞在で出会った珍僧、オカマ、警察官、マッサージのオバサン、<BR>そしてオカマ…。(板谷氏は美人オカマに弱いようです)<P>麻薬中毒者更正施設の訪問、涅槃像の衣に潜むダニ、『犯罪博物館』…。<BR>ガイドブックには掲載されていない、ツアーでは行くことの無い<BR>タイの裏側が描かれています。<BR>本自体は厚みがありますが、ゲッツ板谷氏による軽快なテンポの文章、<BR>鴨志田穣氏の写真、西原理恵子氏のイラストで非常に読み易いです。<BR>タイに訪れたことがある人、また訪れる予定の人。<P>これを読んで懐かしんだり、参考にしたり、<BR>恐れおののいてみたりすることをお薦めます!<BR>最後のページには宿泊したホテルやタクシーの料金等があり、料金の<BR>相場も分かりますよ。<BR>ボッタクられそうになったら、鴨志田氏のように徹底的に話し合いましょうね。