2時間半で一気に読みきり、読んだあと相方に「なかなか良かったよコレ」と言ったまではいいけど、「どこが良かったの?」と聞かれてうまく説明出来なかった。何故だろう。学生時代にスポーツをしなかった都会育ちの相方とは育った環境が違うので微妙なニュアンスを共有できないと思ったのか、そもそも微妙なニュアンス以前に物語の何が良かったのかを把握できていなかったのか。文庫の帯の「こんな傑作を読んでこなかったのかと猛烈に反省」が無ければ素直な感想(「野球したくなるね」とか「子供の時ってこーいう事考えとったかもしれんけど忘れちゃうもんかな」とか)が言えたかもしれないけど、妙に硬い話を言おうとして挫折しちゃったんだな。 <P> イメージとしては、広島カープの前田。いや彼の性格がどーとかじゃなくて。「野球は好きじゃない、打つのが好きだ」みたいなコメントをしていた気がするんだけど、そんな感じ。ボクの野球の楽しみ方は「観客型」だなぁとも思った、これは余談。子育てって難しい。相手が年上だろうが年下だろうが公私問わずに「嫌いになったヒトとは絶対接触したくない」と思って実行している今のボクでは、子育ては本当に難しいだろうなぁって思った。自己嫌悪ー。 <P> うーん、言いたい事はこーいう事とは違うんだけど、うまく外に出せないなー。刺激を受けたし、おもしろかったですよ。
久しぶりに面白いと思った小説です。<BR>この小説の魅力はなんといってもすごく表現が綺麗なことでしょうか。<BR>バッテリーを読んで、是非あなたもあさのあつこワールドに浸ってみてください。
何気なくみていた電車の広告にどこかの塾のがありました。どうやら有名高校の国語の入試問題だったようなのですが、そこにこの小説の一節が使われていて、たった5行ほどなのに妙に印象に残っていました。<P>文庫化されたということで手にってみたら、半分も読まないうちからなぜか涙がこぼれました。感動とか悲しいとかうれしいとかではなく、この小説が自分を20年前に連れてってくれたり、「ああ子供ってそうだよな、でも大人こそこうでなくてはいけないんじゃないかな」等と考えさせてくれたりで、心をたいへん揺さぶられ、そのことに自分が驚いた涙かもしれません。まだ「バッテリー」「バッテリーⅡ」の2冊しか読んでいませんが、Ⅲ以降の文庫化を待ち望んでいます。