個人的には【ドズル閣下とランバ・ラルの接触】、試作MS同士による【黒い三連星vsランバ・ラル】戦が新鮮でした。他にも、酒場で歌うハモン嬢、ジンバ・ラル暗殺なども見所。全体の8割を占める【シャアとセイラ】よりも、残り2割で語られる話がとにかく面白い。別にシャアやセイラが嫌いなわけではないが、個人的には前巻と本巻のメインキャストはあくまで【ドズル閣下、ランバ・ラル、ハモン嬢】の3人である。前巻で若き日の【青い巨星】と【ハモン嬢】に魅かれた人なら本巻も迷わず【買い】である。
~とにかくこのまさしく「ガンダム」の起源=ORIGINともいえるエピソードは、<BR>今までガンダムファンが漠然と想像していたことを明確にしてくれる、<BR>まさにミステリーの解決編のような興奮があります。<P>「なぜキャスバルがアズナブルでアルテイシアがマスなのか?」という疑問。<BR>「スター・ウォーズ」のように別々の養子にされたのかと思いきや、<BR>誰もが想~~像しなかった方法でキャスバルがシャア・アズナブルを名乗ることに…。<P>モビル・ワーカーのデザインには無論賛否両論あるでしょうが、どちらにしても、<BR>あんな無骨な作業機械然としたものに格好いいアクションをさせる<BR>安彦マジックに注目です。<BR>あとは、背景なんか余り描き込んでいないのに、<BR>それを感じさせないレイアウト力も凄い!<P>あとは、ジ~~オンの士官学校の入学式にレビルが列席しているあたり、<BR>一年戦争以前の宇宙世紀年表に明るくない人は混乱するかもしれません。<BR>私でさえ少々頭を整理する必要があったくらいですから。~
シャア・アズナブルという名前をどのように手にいれたのか、<BR>ということが知りたい人は<BR>「へぇー」と納得ができるような一冊だと思います。<BR>(9巻、10巻はシャア誕生の話なので、アムロはほとんど出てきません。)