脳のなかの幽霊、ふたたび 見えてきた心のしくみ みんなこんな本を読んできた 脳のなかの幽霊、ふたたび 見えてきた心のしくみ
 
 
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脳のなかの幽霊、ふたたび 見えてきた心のしくみ ( V・S・ラマチャンドラン 山下 篤子 )

でました待望のラマチャンドランの翻訳続編!というわけで「脳の中の幽霊」を読んだならば本書は必読です。<BR>ラマ氏は前翻訳書同様、さまざまな神経障害の症例をもとに、対比的に心の実相を浮き彫りにしてくれます。コタール症、カプグラ症、盲視(これらがどんなものかは本書を読むこと)などなど、奇妙で不可解で不気味ですらある障害が、かえって正常な心の働きのなんたるかを浮き彫りにするわけです。<BR>このラマ氏はとんでもないことをさらっと言う人のようで、たとえば無神論の右脳と有神論の左脳を持つ患者が紹介されているのですが(どのようにしてそれがわかるかといことは、本書を読むこと)、氏はこの患者について、あっけらかんと、この人が死んだならその魂はどうなるのか、左脳は天国へ行き、右脳は地獄におちるのかなどととんでもない疑問を提起したりします。<BR>本書にはこの他にも興味深い症例やラマ氏の独創的でとても面白い考察がふんだんにちりばめられています。元々は一般向け講演の題目だということもあり、大変わかりやすいものとなっています。彼のユーモアあふれる軽口も前著同様で、思わず笑い出してしまうこともあるでしょう。<BR>いやほんと面白い本です。

「脳のなかの幽霊」のラマチャンドラン氏によるいくつかの講演をまとめたもの。「脳のなかの幽霊」を読んだ人で、共感覚・言語の起源・芸術の進化論的意味に興味を持った人にお勧めする。<BR>本書は「脳のなかの幽霊」と内容的にかぶる部分もあるが、著者のラマチャンドラン氏はこの本のなかで、共感覚という不思議な現象の分析をもとに想像力を働かせ、メタファーの誕生を介して、芸術の進化論的意味合いや、言語の起源にいたるまで、大胆な推測を立てる。<BR>しかし、その大胆な推測も、実際の患者の診断や、数多くの巧みな実験を通して裏打ちされたものであり、あらためて、脳科学における実証の重要性を認識させてくれる。<BR>2005年中に、本書のテーマをもっと掘り下げた"The Artful Brain"が刊行される予定らしい。こちらも楽しみだ。

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脳のなかの幽霊、ふたたび 見えてきた心のしくみ
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