色にまつわる表現、そして言葉、それの由来となった写真、エピソードがたくさん詰まってます。色彩と言葉がおりなす、古来からの知恵と文化、芸術を見ることができます。世界に色がって、そして言葉があって、それを表現する心があって、本当によかった。
他の本を読んでいて出てくる色の名前(浅葱、鶯色、鳶色、亜麻色・・・)が、どんな色なのか知りたくて手に取りました。外国語の場合のことはよく知りませんが、日本語にはたくさんの「色」を表現する言葉があって、その言葉の響きが好きなのです。<P>色見本としてついている印刷された色は、そこまで厳密に再現されているように感じませんが、<P>写真の色は再現がどうの以前に「その色」を「その言葉」で表した気分を感じることができました。<P>色を表す言葉の美と、色そのものの美が楽しめると思います。<P>趣味の世界の本なので、誰にでもおすすめはできませんが、<BR>色にこだわる人や、山登りや散歩をしながら風景の色を楽しめる人には、ときどき眺めてみたくなる本だと思います。
つまらない人には、つまらない。感性にひびく色彩、風景が閉じ込められています。美しい自然にため息が出ます。意外だったのが子供達まできれい!!と喜んでページを何回もめくっていることです。美しいものは写真や絵画に表現されていなければ気づかずに過ぎてしまうこともあります。美しさを発見するのは、美を見つけ出す「感性」なのですから。この本を通して美しいものに触れて、本物の自然の美を見出す力がついてくれたら・・・・とも願います。