六分儀ゲンドウや碇ユイの子供時代となると、確かに想像するのも困難ですし、それをどうしても読みたいという強い動機ははたらきにくいものです。そうなると、この物語における渚カヲルはどういう存在なのかという謎解きの側面や、セカンドインパクトもゼーレもいない、アニメとは全く違う世界でエヴァを作れた背景とか、そういう期待もあるのですが、それに応えられるというわけでもなく、第一部でわずかに語られたゲンドウの決意形成過程が、詳しく語られるに過ぎない。それでもこの話に面白い部分があるとすれば、アニメでは10歳の年齢差があったゲンドウとユイがこの物語では同い年で中学生のうちに会っている、という独自設定にあるでしょう。14歳で「ここにいてもいい」証をユイとカヲルとの出会いを通じて勝ち取ることができたゲンドウの人生は、32歳でやっとユイと会えたアニメのゲンドウとは随分違ったはずで、その辺りのことを想像すると、面白く読める部分が出てきました。
1~4巻がすごく良かったので期待してたんですが、なんか、イメージと違いました。<BR>もともとふたりの学生時代なんてよく知らないですから、アンソロジーとしては成り立ちにくいのかも・・・<BR>最後に出てくる、結婚後のシンジが生まれる前、生まれたあとのお話は見てみたいと思ったので、期待したいです。<BR>(そのテーマの予定はないみたいですが。)
5巻とはいえ、過去編ということで前の巻との繋がりは全くありません。<BR>強いて言えば意味深な発言の確認というあたりでしょうか?<BR>名前だけ一緒なだけで、エヴァじゃないというか、<BR>普通のオリジナル漫画となっています。<BR>ただ、六文儀ゲンドウなり碇ユイなり渚カヲルという<BR>名前と顔を持っているだけの。<BR>ただ、将来あの性格になるゲンドウの若かりしころを<BR>如何にイメージを壊すことなく描くことが出来るか?<BR> がポイントですね。<BR>そして、あんまりに変な(嫌な)キャラにしちゃうと<BR>読者がついてきませんし。<P>私の感想としてはありかな? と思います。<BR>ああいうのはありでしょう。<BR>むしろ ユイが将来 「あの人はあれで可愛いところがあるんですよ」<BR>という発言をするに足る下地ではあるなという感じでした。<P>それまでの巻と違って積極的に薦める気にはなれませんけれども。