タイトルどおりの本です。教室,家庭生活,歯科医,就労の現場等々いろいろなところでの構造化のアイディアが豊富にイラスト化されています。構造化しなさいといわれるけれど何から手をつけていいのかわからないと言う方はとりあえずご一読をおすすめします。<BR>あえて苦言を呈しますが,この本はあくまで事例集です。この本にあるとおりにやれば必ずうまくいくというたぐいの本ではありません。(必ずうまくいく方法などこの世にはないですけどね…)また,指導プランの本でもありません。実際の導入に当たっては個別のアセスメントや構造化したい場所を共有する他の人たちの動きなど考えなければならないことがたくさんあります。<BR>そのようなことについては,検査関係の書物や機能的アセスメントの書物などで知識を補ってください。<BR>この本から自閉症児の教育への学びをスタートを始められるのは大変よいと思います。
自閉症の方々は、目で見た情報が、耳からの情報よりよくわかることは、よく書かれています。しかし、私たちも視覚優位。この本を見ると、一瞬で構造化の基本部分がわかるように思います。それを実際にどう生かすか、それは私たち次第です。構造化=仕切り板の時代は終わりましたよね。
私が望んでいた、もっとも構造化された構造化に関するテキストといえます。具体的に学校や作業所などでの構造化がわかりやすく書かれています。是非、お読みください。