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| 毎秒が生きるチャンス! ナリッシュブックス
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ランス・アームストロング
曽田 和子
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There are lots of things that can go wrong in one's life, and everyone should hope to be able to handle each crisis as well as Lance Armstrong has done. In this much-awaited follow-up of his firstbook, "It's not about the bike", Lance gives his readers a much wider view of his world, his personality, and matters closer to the heart, than he did in his first book. His very real description of post-September 11 NYC, and the wide-spread anti-American attitude in Europian nations that he felt while riding his bike through them, the never-ending battle with paparacci and various nay-sayers, his struggle during the 2003 TDF, marital problems with his first wife, and his love toward his children, and the day he got his clean bill of health, and about cancer survivorship, are all worth reading. I'd even say that it's better than the first book.
アームストロングは2005年のツール・ド・フランスで前人未到の7連覇を達成しました。私はそれを契機に『ただマイヨ・ジョーヌのためでなく』から読みました。彼の肺や脳にまで転移した睾丸癌に立ち向かう不屈の精神に圧倒されるばかりでした。出来ることは全てやり尽くす。その精神力が彼を強い人にしたのだろうと思いました。『毎秒が生きるチャンス!』には、アームストロングの2000-2003年までの4回のレースの模様が描かれています。彼が優秀な成績を残す一方で、フランスのマスコミは彼の薬物使用疑惑について書きたてました。アメリカ反ドーピング機関の検査員は「無作為」の検査を時間や場所に関わらず繰り返し要求する。当時妻が産気づいている時までも・・・。アームストロングはツール・ド・フランスの難関となる山を練習のために登り、その山が「つかめた」と感じなければすぐに引き返して登りなおす。雪であろうと練習は欠かさない。普通の人ではやらない(できない)練習をし、自転車のあらゆる細部にこだわり、データの奴隷になり、チームメイトとの素晴らしい助け合いによって勝負を勝ち取ったのだと語っています。最も過酷なスポーツのチャンピオンはこれほどにもやり抜くのか・・・と感銘を受ける本です。選手であると同時に、彼は「癌生還者」としての自分の使命を常に念頭に置いて活動しています。
ランス本は出る都度即買いしてます。<P>"Pain is temporary. Quitting lasts forever." 本書冒頭に出てくるランスのとても印象的な言葉。「癌は人生で起こった最良のこと。」前作"It'snot about the bike"で癌告知、激烈な闘病、奇跡的な復活後99年ツールドフランス制覇までを描いたランス・アームストロングの自著の続編です。本書はその後、2003年のツール5連覇までを描きます。人生ヘコミ気味のときはいつも"It's not about the bike"を紐解いてましたから本書は楽しみにしてました。その期待に違わず。<P>カバー写真の長男ルークに続き双子姉妹も授かったランス。03年ツールも落車、脱水症状など5連覇中もっとも困難な状況に直面しながら勝利しました。そんなランスをdriveするものは何なのか。ガンを告知され、5年後ようやく再発の可能性なしを告げられてからもなおランスのマインドはいつもrush状態にあります。はやくはやく。「明日やれば」の「明日」があるかなんてわからないのだから。ツールのスターティングリッドにつく時、「ここにいる誰よりもハードワークをこなした自分が負けるはずが無い」というコンフィデンスがランスにはある。<P>00年-01年あのバカバしいドーピング「疑惑」の渦中ランスがどのように考えて行動したか。また前作同様家族やチームメイトへの思いも熱く熱く語られる。ランスの日常のミリセコンドまでの燃焼が描かれた好著です。今年でいよいよランスも引退。あの走りも最後か。楽しみですね。
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