愛媛の砥部動物園のキーパーさん、高市敦広さんがピースを人工飼育によってここまで育てられたママ?です。高市さんを存知上げておりますが、人間的にもとても素晴らしく、本当に暖かい方です。そして、高市さんのご家族の皆さんに育てられたピースです。ピースもさることながら、高市さんとご家族の魅力にも触れてみてください。皆さん、砥部動物園に行きたくなること間違いなしですよ!!是非、是非この本を読んで見て、ピースに会いに行って下さいね。
ホッキョクグマの人工哺育の世界記録を大幅に塗り替えた、愛媛県内の動物園の飼育員が書いた実録。この動物園は私の自宅から近く、園長の講演も何度か聞いたことがある。動物たちが何を訴えているか、事場が通じないぶん、毎日の本気の付き合いを通して互いに理解し合える相手になる…という話だった。その園長の下で、記録がないからマニュアルもないホッキョクグマの人工哺育を試行錯誤の上でした飼育員の記録<BR>最初の110日間は、かたときもコグマからはなれずにつきっきりだったという。身体にあうミルクを探し夜泣きに悩み、体調の変化に気を使い、人に預ける時には心配でたまらない様子、はじめての親離れに後ろ髪引かれる思いになる心情は、子育てをしたことのある母親/父親の多くがとおってきたものと同じだ。言語が通じなくとも心が通じるようになり、真剣に向き合う母?と子のあいだに、他者には真似のできない信頼関係ができていく。人間の子育てでも、本当はこれが原点なのではないかな。