斎藤一を紹介した一人者であり研究者の本ということなので購入しました。<BR>貴重な証言などが紹介されていて、その後の研究による書は優れたものなのでしょうが、読みはじめは「息子の心、母知らず」みたい!斎藤一ファンは不満じゃないかと思ってましたので、評価高くて驚きました。<BR>史実も証言も作品に纏めれば、編集の作為を免れません。作中人物を痴話感情で説明する件が多すぎて存在が薄く、書きこみの薄い人物に囲まれた斎藤像もどうもぬるくてしっくりしません。<BR>一読したときは、溺愛の息子の不幸を周囲の所為だと庇う母親の書面を読んでる気分で、もう少し自立心を備えた人物と心得て描いてもよかったのではないかなと苦笑しちゃうのは私だけでしょうか☆<BR>また、この薄ぺらな本に色恋話にしめる枚数は多すぎでは。<BR>読後感は、何とも不幸な描かれ方をしていることに同情してました☆<BR>入門書としては私はあまり勧めません。時代背景と他の隊士のことも知った上で読まれることをお勧めします。
斉藤一という人物、実は非常に関心があります。<P>自分の曽祖父が明治の終わりに何かの縁で会う機会が<P>あったとかなかったとか聞いたことがあったからです。<P>本書は新撰組に関心ある方にはお薦めですね。
新撰組の中でも斎藤一は謎が多く、様々な新撰組に関する書籍やテレビさらには、ドラマや漫画でも全く同じ人物像で描かれたことがない人だと思う。そんな斎藤一が実際はどのような人物なのかを私は知りたい思い、この本を選んだ。<BR>著者の赤間 倭子氏は、斎藤一の研究者として第一人者であり、史料も多いことから、この本に描かれている斎藤一が実物に一番近いと感じられた。<BR>自分と同じように斎藤一について知りたいと思う人にはオススメしたい。