愛に生きる―才能は生まれつきではない みんなこんな本を読んできた 愛に生きる―才能は生まれつきではない
 
 
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愛に生きる―才能は生まれつきではない ( 鈴木 鎮一 )

以前の職場の上司が薦めてくれた本です。<BR>もう、20年前になりますが、その時の彼の台詞を今でも覚えています。<BR>「鈴木鎮一の『愛に生きる』読んだ?え、読んでないの?<BR>え、鈴木鎮一って誰か知らんの~?君~、教育関係の仕事してて<BR>鈴木先生の名前知らんかったら、ちょっと勉強不足とちゃうか~。<BR>これや。貸したるから、明日感想聞かせて。」<BR> もともと強引で押し付けがましいその上司のばかにした台詞に<BR>「またかいな。こんどは何?『愛に生きる』?頼むわ」<BR>というのがその時の感想でした。<BR> 私はタイトルが恥ずかしかったのでカバーを裏返して帰りの電車で読みました。<BR> 今度は読み進めて行くうちにこぼれてくる涙がはずかしくて、ドア口でガラスに向かって読み続けました。<BR> <BR> 次の日、私の返事を待ち受けていた上司に、準備していた言葉をお返ししました。<BR>「どやった?」<BR>「ぼやぼやしてたら、あかん。もっとちゃんと仕事せなあかん、と思いました。」<BR> <BR> 押し付けがましい上司に今は感謝しています。

 幼いこどもたちに成した功績により、人類の恩人たちの仲間入りをした鈴木鎮一氏。幼児期のこどもが、育てられ方しだいで、どんなにすばらしい育ち方をするのか、この本を読んでわかっていただけると思います。<P> 「能力は生まれつきではなく、育てるもの」「短所も訓練を何度も繰り返すことで、長所に変わる」「繰り返すことでいのちがこもる」「出来たことを繰り返し、ギリギリの高さまで上げることで、技術ではない、精神の領域にいく」「勘とは、合理的な経験を土台に瞬間的に働く確実性」「テストは順位をつけるためのものではない。どれだけみんなが分かったか、分からない子はいないかを調査するためのもの。こどもたちの成績表は、教師の成績表でもある」「育てそこねた苗をみて生まれつきだと考え、そこねられた苗の多いのに気づかず栽培している。この愚かさから、いつか人類は抜けださなければならない」<P> 心をますます立派に育てる、愛のバイブル。育児関係の中では、個人的に一番こころ打たれた一冊でした。育児に関係のない方でも、充分にこころあつくなります。

鈴木鎮一と斎藤秀雄。この同時代を生きた二人の偉人無くして日本のクラシック音楽における弦楽器奏者の歴史はありえなかったかもしれない。これは言い過ぎかもしれないが、今現在、その愛弟子や孫弟子たちの活躍によって、この二人の偉業は、今なお燦然と輝く。二人の理想や目的は基本的には違っていた。それは、本人たちも認めるところであるが、その鈴木鎮一の理想、目指したものが理解できる本。現在、鈴木メソッドの名は、日本でヴァイオリンを志す人たちの中において知らない人はいない。鈴木鎮一が目指したものが一つ実を結んだようにも思える。しかし私はこの本を読んでこう思った。「もし、いま鈴木鎮一が生きていたら何を考え、どう行動するだろう?」と。とにかく、その独自に編み出した音楽教!の方法は今読み返しても斬新な内容で、その教育方法が、実践に基づく試行錯誤から生み出される過程の記述は、感動的なドキュメンタリーである。しかし、音楽教育とは関係なく、本の題にもある「愛に生きる」というのが、本書の主題であり、「あとがき<私の夢>」と題される短い文章が、鈴木鎮一の全てを物語っているように思う。とにかく読んでみてほしい。これは、音楽教育の本ではない。人間教育の本だと私は思う。

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