モモちゃんとアカネちゃんシリーズの最終巻です。<BR>お客さんのパパまでは小学校の図書館で読みましたが、この本は本屋さんで買って読んだ記憶です。<P>小学校の頃はただただ楽しい話、憧れって感じで、表面だけを読んでました。けど年を追って読み返す毎に、実は家族のことや離婚のこと、死のことが柔らかい言葉だけどはっきりずっしりとかいてあったな、って今だから分かります。<BR>余談ですがカバーの人形が可愛いです。図書館のはカバーなしで置いてあったので気付かなかったですが。<P>モモちゃんもアカネちゃんも大きくなりました。<BR>だからこの話もおしまいです。<P>その言葉で終わっているけど、やっぱり終わってほしくないって気持ちも強いです。<BR>
この本はシリーズの最終章ですが、ここでモモちゃんたち姉妹とパパの関係がさらに理解できます。悲しいお話ですが、これを読まないとやはりお話は完結しません。でも、読み終わった後も、モモちゃんたちの育っていく姿が想像できるすばらしい作品です。ぜひ子供の頃に読んだ方も、読み直してほしいです。また新しい発見があります。
前作「アカネちゃんとお客さんのパパ」から10余年、この本が出るのを待ち続けていました。対象年齢ははるかに通り過ぎ、児童文学としてではなく普通の小説の読者としてこのシリーズを愛読しています。そんな大人の読者にとっては、本文ももちろんですが、著者による巻末のあとがきがまさしく胸に迫るものがありました。ちなみにこのシリーズ、幼年童話ではなく私小説的なスタイルで書き直された作品もあり、松谷みよこの美しい言葉でつづられる大人向けの小説として堪能できます。