哲学の入門書といっても<BR>結局難解で読む気がなくなってしまう<BR>そういう本が多いがこの本は違う<BR>多少深く突っ込んだ部分は難解に感じるが<BR>全体として血の通った、引き込まれるおもしろさがある<BR>哲学に興味がない人もあるひとも<BR>現代の国際社会を捉える重要な考え方である構造主義を<BR>わかりやすく学べる本書はぜひ読むべきである<BR>きっと生きる上での道しるべになるはずだ
私が今大学で哲学を勉強をしているのはこの本との出会いがきっかけである。文章は平易でありながら内容は本格的で、哲学に興味の無い人でも、社会という枠組みに関心のある人なら一気に読み通せてしまうだろう。そして、社会に対する価値判断の一つの大きな武器になることだろう。<BR> 内容としては、我々はごく自然に言語を話しているが、それは自国の文化や社会という共通認識(構造)を背景にして可能なことであり、裏を返せばそれは我々個人にとって絶対的に自由と思われていた自身の思想さえも支配する、逃れられない枠組みである。著者は、このソシュールの記号学の解説を足がかりにして主にレヴィ=ストロースの構造人類学の起源、概要を鮮やかに展開していく。また、その他の構造主義者についても多少触れられており、さらに関心を覚えた人にはこの概略は役立つ。<BR> 専門書としては物足りないが刺激としてはこの上ない良書である。<BR> <BR>
日常で無意識に行っている考え方に名前がつき、その考え方を全く知らない所から理解していく事が楽しいとこの本で教えられました。親切な手引きがあれば学ぶ事は楽しい。<BR>理解する事の楽しさを感じる事のできる良書です。大学一年生か受験生にお勧めです。