人類が発生して、現代の人と同じ祖先が生まれるまでの話や、日本人の祖先の話、遺伝子や炭素を使った年代測定法による人類の祖先探し等が説明されています。<P>人類の発生から現代と同じ人が生まれるまでの説明が面白い、面白い。いろいろな学説や仮説を紹介しながら、どこで、どう進化したのか、何が進化を促したのか、人類はどう広がっていったのか、どんなものを食べていたのか、どんな生活をしていたのか、ジャワ原人の末裔は?等、(想像の範囲を含めて)、興味深い内容が満載でした。<P>ど素人でこの分野は何の知識もなかったですが、たいへん楽しく読めました。新聞記者さんが書かれたためか、文章も分かりやすいし、図や写真も多く、読みやすい本です。「知識を得るため」というより、純粋に「知る楽しさ」や「本を読む満足感」を与えてくれる本でした。<P>あまりに興味深く、読みやすさも手伝って、寝床で一気に読みました。満足、満足。
この種の本を学者が書くと、自説のみが正しいように書かれてしまうが、著者は新聞記者。いろいろな学説をそれなりに検証しながら、順序立てて記載していて読みやすく、理解しやすかった。<BR>また最近の論文の情報も取り入れており、しばらく前までの本が最古の人類は500万年前だったのが、タイトルどおり700万年前としている。<BR>直立歩行、道具の使用、脳の大型化、言語など、700万年の間に起きたイベントが説得力を持って語られている。また化石などから得られる情報を正確に検証する姿勢に好感が持てた。<BR>新たな化石が発見されれば、それで人類の歴史は書き換えられてしまう世界。この本の旬も案外短いかも。