西尾維新を読む時は、肩の力を抜いて、シニカルな笑みを浮かべながら。しかし、油断していると、心を貫かれるぞ。<P> 「クビ」シリーズ第三段。200ページ弱の薄い本の中で、今回も戯言と赤の嵐(当社比150%増)が舞い踊る。「クビキリ」ほどの驚きのトリックも、「クビシメ」ほどの昏く熱い恋情もないが、「ぼく」と一姫との会話は、確かに何かを心に残す。そしてなにより面白い。燃える人は燃えて、萌える人は萌えて、喪える人は喪えてください。<P> 「寂しいけれど――でも、一人で生きます。<BR> 裏切って、騙して、言い訳して。」
「戯言使い」こと「いーちゃん」シリーズ第三作目。<BR>なんと、今回は「人類最強の請負人」哀川潤が大活躍します。<BR>いーちゃん女装してます。潤さんけっこうイケてます。<BR>手に汗握る、というか握った汗が冷たくなるような展開もあり。<BR>ちょっと短めですが、それがまたノンストップで読める勢いの作品に仕上がってます。
~これまで二作のテイストを守りつつもある意味破壊している面白い作品でした。一作目の「天才」にしろ二作目の「人間失格」(あるいは欠陥品)「地上最強」から来る、SFチックというかなんというか、そういう流れを拡大していった感じ・・でしょうか。(まあ、なんというか、荒唐無稽・・)<BR>~~<BR>前作までを読んでいると笑える部分もありますが、どちらかというと楽屋落ちに近い感じです。<BR>この次が長編ということで、ちょっと息抜き、という感じでしょうか?~