結構面白いのですが…前のクビツリハイスクールの印象が強すぎて、<BR>あまりよくないです。しかし買って損はありません
クビキリ以降、そのキャラクタの設定上ほとんど出番がなかった友と戯言使い中心の話。友の過去に迫り、さらにいーちゃんの過去にまでぐいぐいと抉りこんでいる。<BR> ただし、西尾維新は面白いという前提に立っての話だが、上巻だけに面白さは希薄。まるで発展がないからだ。むしろ、逆ベクトルに向かう話だと認識しておいたほうがよい。<BR> 友といーちゃんの立ち位置、関係、世界との関わりを再確認しておくためだけに創られた話に感じる。これは、別に批難じゃない。そういうことをやってのける作者を褒めるだけ。<BR> この本は改革前の立ち位置の確認。下巻、あるいは次のヒトクイマジカルからもう本格的にとまらなくなる。
タイトルから初めて『クビ』が消えた戯言シリーズ4作目、『サイコロジカル』。<P>前作の『クビツリハイスクール』では随分と作品の雰囲気が変化したこのシリーズですが、今回の雰囲気はシリーズ一作目である『クビキリサイクル』にとても近い感じであると思う。色々な類似点があるし。<P>ただし、この本だけでは完結しません。物語は次巻の『サイコロジカル 曳かれ者の小唄』に続きます。<P>少しずつ『ぼく』や『玖渚友』のことが明かされ始め、少しずつ『終わり』が近づき始めた今作。<P>『クビキリ』、『クビシメ』は好きだけど、『クビツリ』が好きになれなかったという方にも、今回はオススメの内容ですよ。