S&Mシリーズよりも前の時代で、Vシリーズとは・・・。といった設定がまた新しい森ワールドを創っていて、広がる一方の世界です。<P>私個人の感想としては、今までの真賀田四季とは違い、より人間的で未完な感じに仕上げた森博嗣のうまさに感激しました。そして、この本から順にS&Mシリーズを読んでみると違った読み方ができるのでないでしょうか。つまり、新しい四季の視点にたったS&M、Vシリーズの読み方もおもしろいなぁ、思ってしまいました。主演女優は萌絵だけでないのでは・・・。<P>すべてがFになるを読まずにこの本を買う人はいないかも知れませんが、この本から読んでも大丈夫だと思います。ただ、この本はS&MとVシリーズと蜘蛛の巣状に密接にリンクしており、かつ四季シリーズの1つを構成している巻だと思って読んでいただけると、より楽しく読めるのではないでしょうか?
待ちに待ったシリーズが始まった。<BR>あの真賀田四季の物語が、今、幕を開ける。<P>物語の舞台は、彼女の少女時代。<BR>S&Mシリーズの、がっちりとした骨格と、確かな存在感。<BR>Vシリーズの、シャープでスパイシィな、切れ味鋭い語り口。<BR>その二つを融合させた手腕は、まさに見事としか言いようがない。<P>全てに謎が紐解かれていく予感に打ち震えつつ、一気に読了してしまった。<BR>早速、次作が待ち遠しい。<BR>季節が冬を迎えるとき、そこにはどんな世界が広がるのだろう。
これを読んでいる途中、ふと気がついて「すべてがFになる」の登場人物一覧を見た。<BR> 驚愕。<P> 森センセの描く「天才」たちの描写がとても鋭い。<BR> 次回作も待ち遠しい。