家庭画報での連載で人気の林望さんが解説してくれる<BR>風姿花伝です<P>非常に読みやすく楽しくもあり、入門書としては大変<BR>お勧めです。世阿弥の能という芸能を極めるという視点で<BR>書かれた本ではありますが、全ての人間の成長ということ<BR>にピッタリ当てはまる内容で、原文を読みながら、その<BR>流れるような、また、独特のリンとした空間(行間)を<P>深く楽しみました。<P>最後に是非原文をお読みくださいと書いてありますが、<BR>まさに、これは何度読んでも味わいのある深い何内容なのですね。<BR>とてもコンパクトだし、とても読みやすいこの「すらすらよめる<BR>風姿花伝」まずは入門編からお読みくださいね。
処世訓として現代に通用する古典を「その道の達人」達が現代語訳をつけて解説する『すらすら読める』シリーズの第4弾である。<BR>国文学者であり、自ら能を演じ、新作能まで書く林望という今回の人選も最適であろう。<P>原文は抜粋ではあるがまさに「いいとこ取り」であり、全部にルビが振ってあるので本当に「すらすら読め」てその調子を楽しむことができるし、林望オリジナルの現代語訳は能のポイントを押さえながらも現代社会に生きる言葉となっていて、内容の理解も容易である。そして解説によってさらに深く世阿弥の意図に想いを致すことができる。『風姿花伝』や世阿弥への入門書として手頃な、しかし充実した1冊となっている。