入門書にしては。言い回し、単語がむずかしい。とてもわかりずらいとおもいました。
「14歳からの哲学」を書かれた池田晶子さんの新作「新・考えるヒント」のご紹介です。この本のテーマは「人生を考える」ということですが、なぜ、この実践的哲学表現の書を、女と男の物語にもってきたかというと、これは読んでお楽しみなのですが、小林秀雄氏と池田晶子氏の魂のコラボレーションともいえる本なのですね。<P>小林秀雄氏の精神に恋焦がれ、「一方的なランデブーを敢行してしまった」という池田氏の、最後の「小林秀雄への手紙」という章を読んだとき、思わず、素敵!と思ってしまったわけです。人生の悦びは、知ること、考えることを体験し、過去の人々の精神と情交すること。<P>「小林秀雄と池田晶子、ふたりに思惟する精神の、宿命的出会いが生んだ<正しく考えるためのヒント>」女と男のことにしてしまったら池田さんには申し訳ないのですが、でもやっぱり最後の熱いラブレターは、これは男女ならではという、何ものかを感じるのですね。私もこのような魂のコラボレーションのできる人がいて、表現する機会があったらこの上なく幸せでしょう。<BR>また、この本はほんとうに人生を考えるという人間の喜びの深さを味わえるのです。とにかく、うーん。大人っていいな、と思える本ですよ。<P>絶対のおすすめ!
小林秀雄の文章はエピゴーネンの出現を許さない。なぜか。「そこには主義も主 <BR>張もなく、ただ絶対的な作品の姿があるだけだからだ」。意は似せ易く、姿は真似 <BR>難い。「小林をではなく小林から学ぼうという池田の真意が、君などにわかろうは <BR>ずもない」。この「言葉」と題された章に出てくる池田の言葉の姿は潔い。