本を読むと、読んだ後に「やった感」「できる感」がくる。<BR>そして、「いつか実践できそう」と思って結局やらない。<BR>こんなことは、日本全国日常茶飯事だと思う。<P>で、この本のスタイル。読んで終わりではなくって、<BR>読みながら、じゃあ一緒にやりましょうよ!って。<BR>結局、行動をしないと何も変わらないんです。<BR>これが一番大事なことで、結構難しいことですよね。
プロのライターの方には当たり前かもしれない、そんな文章の書き方を素人向けに解説してくれた本です。少なくとも私には非常に役に立ちました。「あ~なるほどね。文章ってそう書けば伝わるよね。」そんな感じの「腑に落ちる感」を味わいながら、私もある営業売り込みの手紙を書いてみました。<BR>なかなか面会も叶わなかった社長さんでしたが「今度会いに来い」との返答を先程頂きまして、今、嬉しい気持ちのままにこのレビューを書いております。<BR>著者のズーニーさんは私が(もしくは素人が)陥りやすい間違いを、実に簡潔に解説してくださっております。その上練習まで準備してくれています。<BR>そりゃあ、世の中にはもっとカッコイイ解説書はあると思いますよ、たぶん。しかし素人向けの実践書としては最高レヴェル、そんな断言をしたくなりました。という事で星5つです。
山田ズーニーさんの著書は、これが3冊目。<P>1冊目では「文章」とは何かを明らかにし、<BR>2冊目では「コミュニケーション」について解説し、<BR>そして3冊目の本書では「考え」る方法を提示しています。<P>ズーニーさんは、常に<BR>「自分の頭で考え、答えを出し、それを相手に伝えて繋がる」<BR>大切さを説いてきた方です。<P>ズーニーさんは、3冊の著書を階段にして、<BR>ついに私たちを「自ら考える」ところまで連れてきて<BR>くれたと言っていいでしょう。<P>本書は読む、というよりは書き込む本です。<BR>ワークショップに近い感覚で使用することで、<BR>「おわび」「依頼」などの他者と繋がる文章も、<BR>「自己紹介」といった自分を表現する文章も、<BR>そして「志望理由」「レポート」「講演」といった<BR>外部社会と繋がる文章も、仕上げることができます。<P>「伝えたいのに伝わらない」<BR>「わかってほしいのに、わかってもらえない」<BR>「言いたいことが言えない」<P>そんな悩みを一度でも持ったことがある人は、<BR>本書で示されている「考え方」「考えの流れ」に沿って<BR>自分の想いを整理し、相手に伝えることをお勧めします。<P>私は早速「お願い」「自己紹介」「議事録」などの<BR>『考えるシート』を利用し、実践に活かすことができました。<P>「答えは本の中にある」と思っている方には、<BR>なにも書いていないに等しい本です。<BR>が、<BR>「答えは自分の中にある。それを引き出したい」と思っている方には、<BR>宝の山のような本です。