1日1ページずつ読み進めていく構成になっています。<BR>1つの話題が約1ページしかないので、「ああ、もう本なんか読む気力もないよ…」というレベルまで落ち込んでいた私も、この本は読めました。<P>適当にページを開いて、そこだけサーっと目を通し、ちょっと元気が出たらもう1ページ読み、もうちょっと元気が出たらまた1ページ、という読み方をしました。皆さんも試してみてください。<P>この本を読んで、もう少し本を読む元気が出たなら、ぜひ「7つの習慣」(スティーブン・R. コヴィー著)を読んでみてください。amazon.comで手に入ります。世界の政財界のトップ(トヨタの会長や合衆国大統領)が推薦する書物です。<P>どちらの本も人間愛に満ちていている素晴らしい本ですが、「7つの習慣」は、体系化された7つのステージを経ながら、本当の自分の発見と再生、飛躍へと導いてくれるようプログラムされています。ちょっと厚いので、まずは「心の傷を癒す…」でとりあえず元気を出しましょう。<P>必ず2冊とも買いましょう。<P>「君が今考えているそのことは、ただそれだけのことなのである。それよりも重要なことは、君が今、まだ歩くことができるという事実と希望だ。悩むか悩まないか、潰れるか潰れないかは自分が決めることだ。何人もあなたの本当の尊厳を破壊することはできない。」自分が失恋などでボロボロだった当時の手記にこんな趣旨の記述がありますが、こんな力を与えてくれる本です。「7つ…」も頑張って読んでみてください。
あくまでも個人的な感想ですが、深刻な虐待を受けた人には<BR>向かないと思います。とくに、その影響やPTSD等の後遺症が<BR>残っているケースです。アダルトチルドレンや、共依存症の方<BR>を主眼に書かれている印象があり、そのケースに当てはまらない人<BR>が読むのは違和感と抑圧感が募る可能性があります。<P>前書きからの引用ですが、<BR>・心の傷を認め、語る事は親を非難することではありません。<BR>・もうすでに、次の世代に心の傷をつけてしまった人は自分を許し、<BR>自分の癒しの作業にとりかかりましょう<BR>・どんな家族であっても、人間ですから、間違いはあります。<BR>ある程度のフラストレーションは、むしろ望ましいことです。<P>ある程度のフラストレーションでは済まない物凄い情緒的混乱を<BR>引き起こす性的虐待や、親子である為軟禁状態の子供が大人に暴行を<BR>され続けるという犯罪、そのレベルの虐待の人向けにはなりません。<BR>軽度の不完全機能家族で育ったために生きにくさを感じる方向け<BR>であり、ご自分で分類を判断して購入される事をお勧めします。
様々な状況や対人関係、不安の感情はどうしても自分を縛ってしまい、「もうダメだ」「キツくて逃げられない」という自ら首を絞める状態に陥りがちで、そこからは僕も含めなかなか抜け出せない。そんな状態をふっと離れて自分をラクにする事。これは長い人生を生きる上でとても大事だと思う。その意味で本書はとても良心的でよく出来ている。まいにち少しづつでも進めていければ、そして繰り返してゆけば、開き直りつつも前向きなエネルギーを持った自己をきちんと持てるようなるだろう。~巷にあふれる怪しげなオカルト的自己啓発本やいい加減なポジティブシンキング本とは一線をひく良書。~自分だけの大切な人生です。リラックスして長期的視野で生きましょう。