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| 食肉の帝王―同和と暴力で巨富を掴んだ男
(
溝口 敦
)
タイトルとサブタイトルがすべてを表していると言ってよい。<BR> 自らの部落解放同盟大阪府連と同和食肉における立場<BR> 弟達の山口組内における立場や自身の組長との結びつき<BR>これらを車の両輪にして稼ぎまくった男の話である。<P>地元市長や府知事、有力政治家も巻き込んでの利権作り。<BR>輸入枠を割り当ててもらった輸入牛肉をロイヤルホストなどに卸して儲ける。<BR>狂牛病では輸入牛肉を和牛として国に買い取らせてぼろ儲け。<BR>山口組をバックに中部国際空港建設工事でも儲かる仕組みになっているという。<BR>こんなに儲けても、部落解放同盟と大阪国税局との間の約束に基づいて、税申告はフリーパス。<BR>これでは巨富を築くのも当たり前ではないか。馬鹿な話もあったものである。<P>大阪から日本へ、そして世界へとビジネスを展開していったのだが、その力の源は大阪にある。読んでいて、率直に言って大阪というところは何かがおかしいのではないかと思った。大阪の方には申し訳ないが、たががはずれているとしか考えられないのである。こんな状態で地方分権を推進してもろくなことにはならないだろう。
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