自分は伝統流派の空手をやっている理系学生ですが、稽古をしていて、「どうしてこんな無駄な動きをするんだろう」「空手の動きは力学と矛盾していないのか」という疑問を覚えることがしばしばあります。この本を読んで、自分の空手に対する理解の浅さに気づかされ、今まで漫然と行っていた動作に物理的な意味があると知りました。<BR>この本は、様々な格闘技の「型」がいかに力学的に美しく、理にかなったものであるかを、わかりやすく解説してくれます。格闘技をされている方は、自分の学んだ技に対する理解と自身が一段と深くなるのではないでしょうか。高校程度の物理の知識があれば、簡単に読めると思います。良い本です。
よくある気がうんぬん言い出す「とんでも本」の類では全くありません。<BR>「奥義」に関して一例をあげると、科学的に寸勁の秘密を暴いてしまっています。なんとパンチじゃなかったとは……。<BR>さらに只のストレートや蹴り、空手とキックボクシングの違いなども詳しく解説して、これでもまだ一章。<BR>他にあと7章も残ってるんですよ。これでこの値段なんです。<P>ほかの人に紹介するのが自慢のような惜しいような、そんな一冊です。