京極夏彦の作品と言えば、「重い、暗い、長い」の三重苦。<BR>文庫のくせに携帯に適していないこの厚さ・・どうなってるの?<P>しかし、ご安心ください。この作品は一気に読めてしまうから。<BR>とにかくストーリーに勢いがあります。<BR>途中にお勉強になることがはさまれていません。(あんまり)<P>だから、宗教?戦後?妖怪??と??続きで、キーってなりそうな人および、京極作品は初めてなのって方にお勧め!<BR>レギュラー陣もほぼ出てくるし、ばっちりです。<BR>どうぞ、夜を徹してはまってくだされ。
人の心の中の隙間を否応もなく暴いていく京極堂・・・、誘拐された少女は何処に?連続バラバラ殺人の犯人は誰?今回全ての謎は「はこ」の2文字に込められている。読めばあなたの心の隙間がきっと埋まること間違いなし。一連の京極作品の中でも一番の内容の濃さを誇るミステリー作品。日本推理作家協会賞受賞作品、文庫版で装い新たに再登場。
衝撃のデビュー作から僅か4ヶ月。2作目にして、京極夏彦の名を世に知らしめた記念碑的傑作です。日本推理作家協会賞も受賞しました。<P> デビュー作が、元々作家になるつもりなど毛頭ない中で趣味的に書き上げた作品だった(本人談)のに対して、こちらは初めから商業出版物にする目的をもって創出された作品です。で、前作以上の奥行きと構成力、エンタテイメントとしてのキャッチーさが加味された結果、恐るべき破壊力を備えた傑作が誕生しました。「マジでか!」な真相のインパクトは凄まじい。<BR> 僕にとって、結末に到ることなく、いつまでも読み続けていたい、と思わせてくれた久々の作品でした。