「この場所にはこのツボ」という古典から続くものがあるらしい。<BR>が、筆者はこれを否定した。否定するにあたって葛藤があったが、臨床から否定せざるをえなくなってしまったそうだ。<P>指圧に全くの素人の私は「刻々と変化する」氣の流れをとらえる著者の方法は自然に感じた。<P>心のあり方でとらえる。訓練すれば誰でもできるようになる。<BR>と訓練方法までまとめ上げ、世界各国多くの人へと伝えてきた筆者。説明に慣れており、順を追ってわかりやすい。<BR>この本では実践についてはさわりだけの紹介にとどまるが、心構えや要点をつかむには充分。いやよくぞまとめてくれました。<P>感じ方や心の動きは靈氣(レイキ)に共通する様にも感じられた。<BR>レイキは自動調節なのでこうして氣の在り方が体系化されたものを読むのは非常に興味深く最後まで一気に読めた。濃い200頁だった。<P>近頃の病院では患者はモノ同然に扱われることが多いので、一人一人を人間(心)として向き合うこうした姿勢が広がればよいと思う。<P>信じる信じない、好き嫌いは別として東西を問わず本職の方には是非とも読んで頂きたい本です。
今まで漠然と感じていたことを著者は外国人に教える為に理論的に表現できるようになったと言う。これから西欧化してゆく文化において、このようなことが必要とされると思われる。私自身もこの本を読んで、霧が晴れたような気がした。少しでも東洋医学や指圧をかじったことのある人は、何か得られるのではないだろうか。一度手にとって見て欲しい。あなたが治療者であれば、その縁が多くの人を癒せることになるかもしれないのだから。<P>できれば、実践的なことがもう少し知りたかったのだが、それはセミナーなどに参加して体験するべきなのかもしれない。