~小学校の読書感想文を書くときに親から手渡された本がこの本でした。<BR>感想文を書くときだったので、ずいぶんこの話にのめり込んだことを覚えています。<BR>「賢さを伴わない勇気は乱暴であり、勇気を伴わないかしこさはくそにもなりません!」<BR>今でもこの言葉が焼き付いています。<BR>ある事件を中心に人間の弱さ、孤独であるが故の行為、そして友情と様々な人~~間関係が浮き彫りになってきます。<BR>ぜひ 読んで下さい。一生の宝です。~
子供はいつでも幸せな世界で夢見るように毎日を送っていると錯覚してしまうことがある。でも、子供だって大人と同じ大きさの涙を流すんだ。そして感動したり、相手を気遣ったり、傷ついてしまったりするんだ。心を揺さぶられるエピソードを織り交ぜた、心温まるとても良い本だった。ここに出てくる大人たち(禁煙さんや正義先生)も大好きになった。
当時、ナチスを批判した作家の作品は出版を禁止されたり、処分された時代に著者は、ナチスに抵抗する一人の文化人として国内にとどまりつづけ、第二次世界大戦終了後この本を執筆した。<BR> キルヒベルク高等中学校に在学中の同じ寄宿舎生活をしている五人の学生の心の成長と、正義先生、禁煙さんを中心とした物語。<P> 勇気のある者と臆病な者、不正を嫌う者と賢い者、孤児、五人の性格は違うが、正義と友情で一つにむすばれている。彼らに、正義先生や禁煙さんが人生のすばらしさと愛情を通して本当の教育をおしえてくれる。五人と正義先生、禁煙さんもお互いのことを大好きです。<BR> ワクワクして、そして、いいなーと思える本です。