ミステリーをはじめ、時代物、ファンタジーなど宮部みゆきの守備範囲は広い。<BR>同氏の時代物を読むのは２冊目だが、これは傑作だと思う。<P>主人公の平四郎、長屋のまとめ役の差配人を務める佐吉、長屋に住む住人達、それからコドモにいたるまで、みな性格分けがしっかりしていて人情味あふれるものたちだ。<P>ジャンルで言えば、時代物ミステリーであって、大立回りや斬りあいがあるわけでないが、テレビの時代劇よりよっぽどおもしろい。<P>話が長いので上下巻にわかれているが、間延びするわけでもない。<P>宮部氏のファンでも時代物に手を出さずにいる人がいるなら、是非読んでみてほしい。
久々に読んだ宮部物でしたが、安心してどっぷりと宮部ワールドに浸かる事が出来ました。沢山の宮部物を読んできていましたので、もう暫くは彼女の本は、いいかなぁ。。と思っていましたが、大好きな時代物の文庫が出た事もあり、手に取ってみた所、やはりさすがのストーリ展開で楽しめました。佐吉、お徳、弓之助などの魅力的な登場人物も満載で、他に強烈キャラの”おでこ”も登場します。（私は、結構、おでこさんが恐いんだけどぉ、、。だって、このまま色々な事を詰め込んでいったら、どうなっちゃうんだろうと思うと。。。）<BR>最初は、短編の形式をとっていますが、それらも含めて1つの長編になっています。推理小説は、ちょっと・・と言う人も物語として楽しめると思います。老若男女どなたにも薦められる1冊（上下巻なので2冊だけど）と言えると思います。
おもしろいです。<BR>宮部さんの時代小説（長編）は始めてでした。<BR>うまいなあ、と思いながらぺろっと読んでいました。<P>読んで、宮部さんにはファンタジーが得意なんだな、と思いました。<P>時代小説って、ファンタジーです。<P>登場人物の「おでこ」とか、現代ものでは「リアリティがない！」って<BR>否定されてしまいがちですが、<BR>時代小説の枠組みだからでしょうか、ＯＫ！ です。<BR>作家の想像力が自由奔放に跳ね飛んでいるように思えます。<P>だからおもしろい！<P>でも、そろそろガッツリとした現代ものを読みたいなあ。
