やっぱりいいですね。実は2巻を持っていないので読むのが1巻→3巻という順番になってしまいましたが。この巻も全5話、それぞれ違う話が入っていますが「錆の鳴く声」、「海境より」が個人的に好きでした。「海境より」なんかはいかにも昔話という感じです。オチもベタです。けどなんか好きですねぇ・・。<BR>逆に「重い実」はあんまり良くなかったですね。まあこれも個人的な意見なので好きな人は好きかもしれません。 <BR>他にも「硯に棲む白」、「眇の魚」という話も入っています。絵は1巻のころから比べると上手くはなっていると思います。でも1巻のころのが僕は好きです。「廉子ばあさん」がかわいすぎました(笑)☆は4つです。この巻も買ってみていいんじゃないでしょうか?
錆のような蟲を呼ぶ声<BR>海峡にいる蛇の群れ<BR>豊作の引き換えに人の命をうばう種<BR>雲のような蟲がいる硯<BR>ギンコの子どもの頃の出来事<P>の短編がのっています。<BR>硯から雲がわく場面の美しさには圧倒されました。<BR>どのお話もたいへん面白いです。
今作では、主人公ギンコの過去が明かされる。つまりここから読み始めると「ギンコって何者?」という疑問がそっこーで解決されてしまうのでちょっともったいない。とはいえ、まだまだ謎の多い人物なので、やはり読後はギンコについていろいろと考えさせられる。<BR>主人公なのに、ギンコ本人についてちゃんとスポットが当てられた話は今回が初。なのでギンコ話はその分印象深くなってしまい、そういう意味でちょっと特殊なので、内容をしっかり楽しみたいのなら、それ以外とは頭の中で分けて読んだ方がいいと思う。