毎度のことながら、買って良かったと思う。<BR>前作でギンコの過去が明らかにされたが、それで物語が急展開するわけでもなく、やはり本巻も淡々とゆっくりと、ひとつひとつの話が丁寧に盛り込まれている。<BR>やはり秀逸だと思うのは、そのゆったりと静かなのに飽きがこない雰囲気、そしてハッピーエンドやアンチハッピーエンドといった次元を超えた構成だ。蟲を淘汰する人々。蟲を利用する人々。蟲とどうにか折り合いをつけて共存する人々。蟲と人の間には様々な関わり方があり、結果として生まれる物語は決して単一なものではあり得ない。<BR>奥が深い物語だ、と、しみじみ思いを馳せてみてほしい。
疲れているとき、落ち込んでいるとき、けだるいとき・・・この漫画を読むと何だかほっとします。<BR>作風がそうさせるのか・・・それとも、不気味ながらも素敵で不思議な蟲という存在のためか・・・<P>この漫画を読むとき、子供の頃テレビでやっていた「日本昔話」のテーマ曲をなんとな~く頭の中で反芻するのが心地よいです。<BR>やはり、子供の頃に受けたそういった記憶が、懐かしさを感じさせているのかもしれませんね。<BR>何にせよ、寝床に置いておきたい漫画です。
相変わらずしっとりとして少し悲しい、絵とお話です。<BR>1年に1冊しか出ないのでぶ厚いのは嬉しいのですが、パリッとなりそうです(笑)<BR>この方の家族間(距離)がとても自然で、今回も父か母が欠けてるお話が多いのですが、それが悲しくて、あたりまえで…。<BR>是非この空気感を楽しんで頂きたいです。