主人公について、あるいは描写されている時代背景についてなどは他の方のレビューに有る通り。注目すべきなのはそれを描いているのが「アゴなしゲン~」の平本アキラであるということ。ここまで素晴らしいネームと素晴らしい構成力、圧倒的な画力があるとは。<BR>主人公がブルーズに憑かれたように、平本アキラも憑かれたのか!
ロバート・ジョンソン。CDを聴く度に、感嘆してしまう。<BR>よくも、唄いながら、こんなギターを弾くことができるな<BR>あ。一人で弾いているとは、とても思えない。<BR>超有名なエピソードが、僕のイメージとのギャップを感じ<BR>させることなく、それどころか大きな広がりを持つ物語と<BR>して展開されていきます。<BR>とても面白い。<BR>大切な本になりそう。
スではなくズ。ミッシェルの中期アルバムも「ギア・ブルーズ」。こういう所にこだわりを感じる。<P>RJのモデルは巻末にも紹介されているのでここでは書かないが、当時一斉を風靡したブルーズマンだ。その楽曲は、テンポ、リズムの枠にとらわれる事のない、音楽としては衝撃的なものだった。<P>そんな一人のamericanを主人公にしたこの漫画は、中途半端ではない。本当に描こうと思わなければ、こんな漫画は描けない。音楽を絵で表現するというのはとても困難な事であり、著者の平本アキラ氏の高い作画力、ストーリ構成力が伺える。<P>加えて、当時のアメリカの歴史背景をきちんと話の中に組み込んでおり、その方面からみても実に見事な作品だと思う。以下続刊が気になる所だ。