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| Official File Magazine ULTRAMAN Vol.1 ウルトラQ
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講談社
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このシリーズでの文章部分は、その殆どは背景なのだと思うようにしている。ただ例外はある。今回の内容も、準備稿や決定稿等に絡めてのエピソード解説がそれに該当する。個人的に準備稿等が云々というのは、ライトユーザーにとっては理解し難いとも感じるが、結局のところ話題的にも取り上げ易い話題であろうし、発表し得る裏事情として重宝されている。しかしそれのみを評価できるかといえばそうでもない。要はその文章の筆致に物語性があるかないかで、その評価は天と地ほどの差が生まれると感じる。ただそこに文字を載せる義務感に沿ってのやっつけ仕事的な言葉の羅列は、読者に貴重な休息時間の浪費と、心理的損失を与えるだけのものだという公的事実を、なおも与えてくれるという部分に特化している。
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