って、あいかわらず「稗田でわかるじゃないか」「いや先生どうか妖怪ハンターと入れてください」「ちぇ、妖怪ハンターじゃないのになぁ」などというやり取りがあったのかなぁという長いタイトル(全部、妄想)。<BR>物語は魔障ヶ岳の忘れ去られた遺跡を訪ねる旅から始まり、その序章で投げかけられた謎を、稗田が一人一人、旅の同道者を訪ねていく構成。<BR>稗田先生は肉体的にも精神的にも大活躍だし、ストーリーは美しく収斂しているし。<BR>稗田先生以外の登場人物も今回はなかなか魅力的で・・・。<BR>大満足ですよ。<BR>絵はね、脳内で補完してください。
~講談社「メフィスト」で連載していた妖怪ハンターの新作が、ついに単行本に。連載2年分に加筆修正してあります。220ページもの新作を一気に読めるとは、諸星ファンにはうれしいかぎり。<P>物語は…何も言いますまい。ぜひお読みください。シリーズ最盛期を彷彿とさせる、伝奇なムードいっぱいの新ストーリーです。主人公は稗田です。シリーズ末期には稗田で~~はなく稗田を師と慕う少年が主人公になったりしてましたが、今回はそのよーなことはありません。妖しいモノどもに翻弄される稗田をとくとご賞味ください。<P>画は、全盛期よりだいぶ荒くなっています。これは仕方のないことでしょう。先生もお年ですし、微妙なフリーハンドのタッチは余人には真似できませんから石ノ森章太郎のように誰かが代わって描くこと~~なんてできません。しかし「メフィスト」初出時よりもずっと描き込みがされています。丁寧です。うれしいです。<P>いつか「妖怪ハンター」シリーズ完全版を出してくれないかな…。今はもう読めないエピソード「死人帰り」を含む完全版。最初の作品が発表されたのが30年前とは思えない、充実のシリーズです。買って損なし!~