ホメ方テクニック十ヶ条に出てくる一つだが、ほめる際に自分の気持ちを伝えることで気持ちを相手と共有する。これにははっとさせられました。確かに、単に褒めるだけではなくそのことによって自分はこれだけいい気持ちになったということを相手に伝えることによって、褒められた側もなんだかうれしくなります。<BR>そういった面での「人の伸ばし方」にこの巻では少し触れています。その他、自習を教師が完全にサポートする体制を作っていたりして、生徒の自主性を尊重している作者の姿勢が感じられる巻です。
物語は、貧乏弁護士の桜木健二がある今にも倒産しそうなバカ高校に救い、自分の名を上げ日本の大学の最高峰である東京大学に進学させ、バカ高校に新入生を集めようといった、一見馬鹿げた話。だが作者自身がかなりの調査・取材を行っており、こんなありえないような話だが読んでいると何故か筋が通っているように思えてしまう。キャラクターも個性的な面々で面白い。一回読むとおもわず自分でも東大に入れるのではないか?と思ってしまうこのマンガ、この夏ドラマ化も果たしますます盛り上がっている。これを機会に一回読んでみては?
今号も深いですねー。<P>桜木先生は言います。<BR>学校は楽しくなくていいと。<P>なぜなら、若いときは何をしてもつまらないものだから。<BR>若者は、胸を張って人に誇れるものがない。<BR>だから自分に自信を持てない。<BR>自信を持てなければ、楽しくない。<BR>若者が不機嫌なのは当然なのだ。<P>だから、学校を無理に楽しい場所にしてはいけないのだ。<BR>大人が、教師が生徒に楽しんでもらおうと何かを仕掛けても無駄。<P>それよりも、学校は生徒に飢餓感を与え、生徒自らが何かに挑戦する場であるべきだ。<BR>そして生徒自身の力で成功を勝ち取り、自信を持つ。<BR>これこそが、学校が楽しくなるための本来なのだ。<P>さすがです!