梅津艦長の思いは良く分かる。<BR>誰も地獄なんて見たくない。<BR> でも、私はどうしても草加少佐や石原中将のやろうとする事に賛同してしまう。<BR> 米軍が京都を爆撃しなかったのは原爆の威力を試す為と言う説もある。<BR> 米国が早期に日本を降伏させなかったのは原爆を落とす為との本も出た。<BR> 2つの原爆を止めるには先に使う事。草加少佐の意見は極論だが、今言われている事を整理すると尚更。<BR> 19巻のボースの「戦争の中で正義はひとつではない」と言う台詞が重くのしかかってくる。<BR> この巻には明確に敵味方の区別は無いのかもしれない。でも、互いに引けない訳がある。<P> さようなら。梅津艦長。/(T_T;)
やはり今回の一番の見せ所は梅津の南京での原爆製造を阻止せむとするところでしょう。<BR>日本の早期講和を実現しようと原爆製作にもくろむ石原参謀と倉田。広島と長崎の惨状を知り、<BR>それをなんとしても阻止しなければならない元未来艦長の梅津と如月。この四人がこの巻の主人<BR>公といったところ。そして草加と滝、菊地のやりとりも見所。最後にちょこっとだけですが、<BR>パラオに向かう角松たちも登場します。この巻では大きな戦闘もなくいたってシンプルなのですが、<BR>ワンシーンワンシーンに息を呑むやりとりがあります。絶対買い!
それにしても、梅津と如月は妙なコンビだ。はっきりいって、この原爆製造阻止プロジェクトとしては、梅津は実にミスキャスティングな感じである。このミスキャストが実にいい緊張感を出している。その梅津がアクションも含めて大活躍。手に汗にぎらずにはいられない。そして、残念ながらこれ以上は書けない。