自分の生きている、目的を失いかけた時<BR>これに出会いました。涙なくしては読めないけど<BR>心暖まる素晴らしい本。人生観が少し変わり、視点も<BR>変わる事ができました。
昨年秋、四年の癌闘病の末、最愛の父を亡くしました。<BR>もし、もっと早くに著書に出会ってたら、諏訪病院に絶対に行ってました。<BR>私達はインフォームド・コンセンツを勘違いした医者へ翻弄されたあげく、<BR>幾度も絶望と葛藤と受容の日々を父と共に苦しみました。<BR>~日本の医療の悲しみ~の症例などはまさに私と父の体験そのままでした。<BR>「ホスピス医療・・・有名人や金持ちのためだけでなく、貧富に関係なく<BR>命と死にかかわる部分だけはすべての人に平等でと願う。」という鎌田医師の<BR>下りに涙が溢れて止まりませんでした。<BR>すべての医療従事者のみなさんに読んでもらいたい一冊です。<BR>そして、今、現実に苦しんでおられる患者さん、周囲の家族の方に・・・<BR>少しでも光を見出してもらえるのでは・・・と思った一冊です。
筆者の実践する地域医療、それを通して生まれた、既存の「医者と患者」という関係を超えた医療のあり方、美しい人間の死に方、生き方が、平易な言葉で語られており、心を打たれた。<P>無論、ここに紹介されているのは美談ばかりで、その美談の陰には失敗例もあるのかもしれない。それでも、医師を志す者にとって大きな一石を投じられる本であったと思う。人の死とどのように対峙し、どう受け止めるのか。私の場合は、まず自分の死を考えることから始めてみようと思った。<P>医療の形は様々であっていいと思うし、鎌田氏の医療が最善だと考えるつもりはないけれど、医師の卵として、是非同輩の卵たちに一読を勧めたい。少なくとも、1人の美しい医師がそこにいる。