小さなころは色々なものに興味があった。それが年を重ねるにつれ、ほとんど無くなってしまった。本当に多くのものが理解できたのか、と考えて見れば確かにそういうものもある、だが多くのものは知ることがめんどくさくなってあきらめてしまっている。「常識的になった」といえばそうなのだろうけど、これが「大人になった」ということなのだろうけど・・・この本を読み哀しくなってしまった。<BR> 作中王子さまが語ったことを鵜呑みにするほど私は子供ではない。大人になるということは多くのことが出来るようになるけど、それに伴い責任も生じる。物事には優先順位があり、いつも王子さまのように夢想的に生きることは出来ない。だからといって王子さまの言っていることがひとつの真理であることに間違いは無い。大切なものは目に見えない、これはとても大事なことだろう。
この本の評判を聞いて読んでみたが、<BR>正直な感想を言うと、<BR>つまらない。<BR>腐りきった大人たちと王子さまの対比。<BR>大人は自分が子供だったことを忘れているという批判。<BR>でも、純粋な心を持った大人はいくらでもいる。<BR>この本に興味を持った人はそれだけで、純粋な心を持った人なのではないでしょうか。
新訳…。いろんな解釈の訳文が読める事には素直に喜びを感じています。<BR>が、この方の訳は自分には正直まったく合いませんでした。<BR>小さいころにオリジナル版(内藤さん訳)を読み、そして大人になって改めて読み直し、子供のころには気がつかなかった深い内容に感動を覚えた自分にとっては、『裏切り』にしか感じられませんでした。<P>翻訳とは、『正しい意味に正確に訳す』事も重要なのかもしれませんが、『文章として、物語として』どうなのか、という点が重視されるべきなのではないでしょうか。<BR>この新訳には、中学生が書いた直訳文のような稚拙さを感じます。<BR>これだけ情緒のない文章には久しぶりにお目にかかりました。<BR>せめて、オリジナル版とは違う、という事をはっきり明示しておいて欲しかったです。