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| 水滸伝〈13〉白虎の章
(
北方 謙三
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純粋な心の持ち主、李逵。根っからの軍人呼延灼。人のために涙を流す。<BR>人と人とのつながり、思い(情)の深さ、梁山泊の男たちはすばらしい。<BR>たまには、酒に走るのも、人間味があっていい。<BR>泣きたいときには泣けばいい。それも男というもの。 13巻でも大きな戦が繰り広げられた。「戦だものな」と童猛が呟くように、毛頭星が死に、天目将、美髯公が死んだ。まさに自分達梁山泊のために死んでいった。壮絶な死であり、それぞれの力、心、生き方を凝縮した死であった。「あんなふうに死なれたんじゃあ後から死ぬ人間がどう恰好をつけていいか解らなくなる 」と言わしめるかっこいい死にかたであった。人間は死ぬときのために毎日を生きているのでは・・・など気の遠くなりそう事を思わず考えてしまいました。
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