わたしは元からあまり奈々の事が好きではなかったのですが、この巻を読んで余計に嫌いになってしまいました。でも何度か読み返すと、はっきりしきれなかった奈々の気持ちも伝わってきて、「ここまでリアルに心情を書けるのはすごいな~」と改めて思いました。とても完成度の高い作品です。
読み終わった後頭がぐらぐらするくらいの急展開っぷりに驚きました。<BR>ブラストがプロ契約したり、ハチとナナの恋がうまくいったりと、七巻までは結構平和だったのですが、この巻で一気にひっくり返りましたね。ナナやハチだけではなく、周囲の人々にも変化の兆しが。さすが矢沢先生。先が読めません。続きが読みたくてたまらないです!!
この巻で、奈々(ハチ)の恋愛が急展開する!<BR> “さびしさゆえの過ち”なのかもしれません。<BR>同居人のナナのいるブラストの一員でもなく、仕事もうまく行かない。でも周りの環境は、日々変わっていく・・・。<BR> あこがれのタクミと付き合いだしても、彼は、忙しくて連絡もままならない状況。こういう状況だから自分のこと本気でなのかわからない・・・。<BR>タクミにけじめて、ノブと幸せになれると思ったとたん・・・。<BR>現実に生きていくためには、やさしさだけでは、生きてはいけない。覚悟や経済力も必要。<BR>でも、奈々が一番大事にしたものは、タクミの経済力でもノブのやさしさでもだけではなかったのかもしれない・・・。<BR> タクミの潔さ、ノブの本音、奈々の選択・・・。<BR>あなたは、どう感じますか?