細かいところまで本当に丁寧に描かれている漫画だと思います。絵だけじゃなく、ストーリーや設定も然り。展開の遅さにヤキモキさせられる事も多々ありますが、その膨らんだ期待にきちんと応えてくれるからクセになります。<BR>この巻がいい例です。今まで細かい伏線が重ねられてきた重要なエピソードが明らかになりました。死神編に入ってからどんどんどんどん暗くなっていたルキアの自責が、きちんと納得できる形で回想されています。それが死神編に入る前の序盤――三巻と繋がっているのは見事です。かなりの時を隔てているのに、目に余る矛盾はありません。<BR>完成度の高さうんぬんだけでなく、純粋にストーリーも面白いです。先読みが出来そうで出来ない、いい意味での裏切りが結構あります。この巻でも、今までつらつらと続いていた状況が、時間短縮という形で引き締められました。こうやって要所要所で発破をかけてくれるのが、この漫画の「先が気になる!」という感覚の元なのかもしれません。<BR>全体的にテンポがよく、疲れる事なく読み切ってしまえるのも魅力です。でも、だからといって読後感がないわけでは決してありません。やっぱり最初に言ったように、”丁寧さ”に好感が持てる漫画かと。キャラクターも作りこまれていますし、それをとりまく関係も人間くさくて良いです。<BR>今の所、私にとっては一番万人にオススメできる漫画です。
アニメもスタートしてなかなか調子の良い今日この頃な「ブリーチ」<BR> この漫画の魅力はやはり台詞回しでしょうね。同じ作者の「ゾンビパウダー」のときには見られなかったような詩のようなセリフが良い雰囲気をかもし出しています。<BR> 死神というテーマも面白い。同じ週刊少年ジャンプ連載中の「デスノート」の死神と対照して考えてみても面白いです。命をもぎ取るようなイメージの死神を新たな視線から捕らえたこの漫画は回を重ねるごとに段々と深みを増すようでこれからが楽しみな漫画です。
前から色々と裏があると思っていた市丸。登場からして何かあるな、と思ってましたが、此処でもまだ謎。<BR>一番痛々しく見えたのが雛森でした。BLEACHは主人公の一護視点だけでなく、他のキャラの視点からも見れるので楽しめます。<BR>一護の所では起きてない、言ってしまえば舞台裏とでも言うのでしょうか。色々とあり、飽きずに楽しめます。<BR>そして一番涙したのは海燕の回想シーン。<BR>此処も以前から出てましたが、やっと海燕と云う人物がどういう者かが解りました。<BR>とても切なかったです。