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バルバラ異界 4 (4) ( 萩尾 望都 )

前作の反動か、軽やかな絵で軽やかなテンポでサクサク進んでしまうペースに慣れたと思ったら、キュウッと読者の胸を掴んで物語は未来に去ってしまった。埋められることはないだろう大きな悲しみを抱えて生きることになった彼同様我々ももうあの魅力的な島へ行くことは出来ない。あの人々に会うことはかなわない。今は、わが子に悲しい贈り物をする、父親になりたかった、なれなかった彼の気持ちに寄り添って泣こう。<P>本巻で完結ということを知らずに読み始め、途中で気付いたうっかりな私は、風呂敷の畳み方のあまりの早さに「モザイク・ラセン」の洪水みたいなことになるんじゃないかとハラハラしましたよ。大丈夫だったけど!

正直、4巻で終わりとは、びっくりした。<BR>3巻までの、あのいろんな方向をむいた(ように見える)たくさんのものに、結末がつくとはとても思えなかった。<BR>が、読み終わった今では4巻の短さで良かったと思う。<BR>これ以上、登場人物への思い入れが強くなってはあの結末に、感情的に納得がつかなくなっていただろう。<BR>読者それぞれの、登場人物への思い入れ具合によって、エンディングの感想は、十人十色になりそうだが、<BR>私の場合は、これほど「エンディングの先の想像を強要された」作品は他にない。<BR>(読了後の混乱した頭では、2人の子どもの人格・容貌が逆であった別の夢の世界(パラレルワールド)の存在の可能性を思ったし、<BR> 少し冷静になったら、サチコの未来を探して全巻読み返したり......。)<BR>とにかく衝撃的な最後であった。ぜひ、短編のサイドストーリーなぞ、発展して描いていただきたいものだ。<BR>それほどに「バルバラ」は魅力的すぎる。

 萩尾先生のファンですが、さすがに今回のエンディングには「ん~」となってしまった。 たんに自分のアタマが悪いからついていけないだけなのか・・・あの現実を、過去のパイン(エズラ?)の夢とすげかえたところで、ん~でした。 理屈で無理に納得させることもできなくはないけど、感覚がついてこないというか、自分的に拒否反応がでてしまったです。 さいごの「未来はきみらを愛しているか?」もなんかとってつけたような印象を受けてしまいます。(萩尾先生ごめんなさい) 個人的には、十条青羽が好きなキャラでした。 眠り続ける少女のイメージが、すごく魅力的でした。 絵もとても魅力的です。 しかし、キリヤのまえにしばしば現れてた青羽って、霊?なんでしょうか。 記憶は受け継がれる(永遠の命?)けど、死ぬと終わりという物質がすべての価値観なのか。 死んでも魂は永遠って価値観で世界が構築されてるのか。 この作品については前者のように思えるけど、だとしたら霊っぽいのが登場するのはまずい気もしました。 否定的なことばかり書いてしまったけど、難解でありましたが読み応えのある作品でした。 萩尾先生のご活躍をこれからも期待しております。

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