こういう漫画に胸を打たれるとき、自分がまだまだ人間らしさを持ち続けていることを見出して安心します。<BR>世の中を分析する新書が続々と発刊され、むさぼるように読んでいた時期がありました。どうして世の中はこうなっていくのか、どうしてこんなにも悲惨な事件が続くのか、と…。<BR>しかし、分析しても人の心が満たされる訳ではありません。それよりもこの漫画を読んで、身近な人への暖かい思いが湧き上がってくることの方が、よっぽど有意義ですよね。
<BR>今まで読んでおらずこの映画化特別編で初めてまとめて読みましたが、 <BR>ほっとするような優しい気持ちにしてくれる作品です。 <BR>私は昭和30年代の光景は想像しかできませんが、 <BR>本作からは古き良き時代の日常の断片が切り取られているような気がします。 <BR>朝、昼、夕と違った顔を見せる太陽の下で輝く、 <BR>様々な人々の交流は心地よい風を運んできます。 <BR>映画も見たくなってしまいました。
映画で初めて知った人の原作入門書にはピッタリです。<BR>「自分で買ってみたいが今更一巻からというのも・・・」という立場の私でしたが、買った後は改めて一巻から買い揃えたくもなりました。<P>どちらかと言えばお父さん、お母さん世代の圧倒的な支持を得る漫画。私も10数年前に何冊か読んだ事がありましたが、しかし、「若者向けで自分に合う作品が全く無い」と困っていた最中に良き一作に出会えました。<P>「お金、お金ばかりで心がすさんでいる」<P>私もそのレビューには大きく同意します。<BR>それこそ、「作品提供」ではなく<BR>「お金」しか言って来なくなってしまった<BR>漫画やアニメには近付かない事にも身体が慣れている程に。<P>一方で「物ばかり求めて心がすさんでいる」都会の風潮にも<BR>付いて行けなくなった中で、「漫画一冊でこんなにいい時間を過ごせるのか」と、有意義な時間を過ごせました。